mahoutukaikunのブログ

対話、コミュニケーション、思考について研究中のみかんです。研究のきっかけとなったカルマの法則やカルマタロットの紹介もさせていただいています。 何気ないある日だったり、感じたことだったりを、気ままに更新できたらと思っています。 日常の呟きの中で、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

老舗デパート 5

今回はカルマタロットについて書いてみたい。
この回、カルマと表しているところは、
『現状そうなっている、そう思っている原因、理由』
と翻訳すると、読みやすい(かもしれない)。

カルマタロットとは通常のタロット占いとは少し違っていて、タロットCUBEというものも使いながら、カードに出たカルマを繊細にリーディングしていくという方法を用いるもので、魔法(エメラルド)のひとつでもある。

使用するカードは22枚のみで、正位置。逆位置。などもない。
通常のタロット占いとの大きな違いは、未来を読む?予測する?事が目的ではなく、自分がどうなりたいか?どう進みたいか?など目的を達成するための方法や、今の方法でなぜうまくいかないのか?を気づけたりするというところだ。
(念のために書くと、未来を読む?予測する?こともできる。)
なぜ、未来を予測することを目的にしていないのかというと、、自分が強く思い描く未来があったり、それが叶わなかった時の恐怖を持っていたり、逆に叶った場合の周りへの影響だったり、、、といった様々な理由から、カードの予測が当たらなかったり(その時は当たっていても、周りへの影響から、未来が変化したりすることから、、、)自分の望むべき方向へ進むため(方向転換含む)の方法をリーディングしていく。という手法をとっている。


先のゲームの話で言うと、
『私は次の敵チームに勝てますか?』
と、リーディングするよりも、
『勝ち続けるために、チームの何を1番強化したら良いですか?』
と、リーディングした方が、はるかに有益だと言うことにも繋がる。


例えば、、定番中の定番でいうと、、
『彼(彼女)と付き合えますか?』
ではなく、
『彼(彼女)と付き合うために最も大事なこと(気を付けるべきこと。注意すべきこと。)を教えてください。』
とリーディングしてみたり、

仕事で共同出資の契約ができるかどうかの瀬戸際では、
『商談は成功しますか?』
ではなく、
『商談相手が望んでいることは何ですか?』
とリーディングしてみたり、

目指すべき立場があった場合、
『○○○○になれますか?』
ではなく、
『○○○○になるために、今、やるべきこと、心構えを教えてください。』
とリーディングしてみたり、、

といった具合だ。

そして、結果のカードには、カルマが現れる。
タロットCUBEによる、本カード(結果のカード)と、対応カードを使いながら、そのカードがでた意味をリーディングしていく。
(タロットCUBEの説明は今回省かせていただく)

例えば、
『あなたは、彼が甘え上手で可愛らしい女性を求めていると思っているかもしれませんが、、実は彼は秘書のような存在を求めている可能性があります。』
(『あなたは、彼女が結婚を前提とした堅実な関係を求めていると思っているかもしれませんが、実は彼女は、軽く自由な関係を求めている可能性があります。』)
や、
『あなたは契約に向けて商談相手が金額を最も重要視していると思っているかもしれませんが、実は、あなたの会社の情報力の質の高さや広さに価値を感じている可能性があります。』
や、
『あなたは○○○○になるために、資格をとるために、知識をつけたり、そのための勉強をするつもりかもしれませんが、実はそれよりも先に体験が必要かもしれません。』
等となる。

つまり、、カルマタロットとは、あなたの物語(人生)を理想通りに書き換えるための魔法とも言える。
(カルマにより、思ったように進まない現状を、なぜうまくいかなかったのかを、気づかせてくれ、方向を変更していくための魔法の力を持っている。)

次回ももう少し、カルマタロットについて書いてみたいと思う。

老舗デパート 4

擦り合わせが上達すると、何がどう変化するのか?

これについて今日は私がたまにやっているゲームを使って説明してみたい。

そのゲームは、選手5人組で敵チームと戦う、対戦形式のもので、戦いながら、仲間を増やしていき(倉庫に保管)、敵チームの特徴や武器によって、チームの5人の組み合わせを変えて戦う。というものだ。

私のチームは、ずば抜けた攻撃力のスター選手がいない。防御力もそれほどとはいえない。
しかし、どんどん勝ち進む。
なぜか?

なんと、、、魔法を使える選手が3人もいる。
(魔法を使える選手は入手が難しいらしい。)

魔法の力は様々で、

一人目は敵の魔法を消す力を持っていて、
二人目は敵の移動を遅くして、攻撃を一時的に止めることもできる力を持っていて、
三人目は味方の力を3倍にして、敵の攻撃力を10分の1にする力を持っていて、その上、パワーを失うので滅多には使用できないけれど、ここぞというときは通常の1800倍もの攻撃力を発揮する力を持っている。


実は、、擦り合わせができるようになってくると、現実の世界で、ゲームの世界で魔法を使える選手がチームに加わるのと同じ効果が期待できる(かもしれない。)

擦り合わせは、、
上の魔法使いの何人目にあたるかというと、二人目が妥当な気がしている。

つまり、日頃の怒りを早く収めたり、ショックなことや、痛みなどに事前に備えることができたり、ネガティブな出来事の衝撃を弱めたり、自己責任として受け止めることにより、したくもない同じような繰り返しを絶ち切ることができるようになるかもしれない。とも言える。

私がゲームに以前から拘っているのには理由があり、
ゲームの中での葛藤を大事に扱うことで、現実の世界でも、自分の理想に近付けることができる(と思っている)からだ。

ちなみに、葛藤を大事に扱うとは、、
ゲームをしながら、思ったように試合運びができない?勝てない時の、自分自身の葛藤に注目しているということで、、
勝つためには何が必要か?勝てない相手にはなぜ勝てないのか?どの選手の攻撃を防げないのか?勝つまでに時間がかかるのはなぜか?どんな攻撃パターンに弱いのか?攻撃力と防御力ならどちらを強化すればよいか?
など、、私はゲームを(しながら研究)している。

ゲームに勝てない時、自分ではああだろうか?こうだろうか?と考えてみるけれど、、全く見当違いなことも多々ある。

実はこれがカルマというものだ。

カルマを簡単に説明をするのは難しいけれど、この流れで話すと
ゲームでいろいろ試してみても勝てない理由が、現実の世界でも、人との付き合いの中で(勘違いや、前提の違いから)ネガティブな出来事が起こっているかもしれないということになり、、しかも、その勘違いや前提の違いに自分ではなかなか気づけない。


この前提の違いに気づけたり、理解するための魔法がカルマタロットにあたり、

上の1番目の魔法の力がそれに近いかもしれない。


ということで、、
次回はカルマタロットについて書いてみたいと思う。

老舗デパート 3

*加筆しました。

老舗デパートの話で擦り合わせの仕方をもう少し詳細に説明してみたいと思う。
(現在イライラして収まらない立場を自分。イライラさせる相手をムカつく相手。と考える)


現在
自分『もう、結構です。』という気持ち→ムカつく相手(に対して発生している)

過去
Aさん『もう、結構です。』という気持ち→自分(に対して発生している)


ここで、まず一番に考えるべきポイントは
現在自分が発生している『もう結構です。』という気持ちを、過去に自分が、Aさんに発生させてしまった。というところとなる。

Aさんを見つけることは、はじめは本当に難しい。
自分も『もう、結構です。』と思わせるようなことをしようと思ってしたわけではないので、否定したい気持ちでいっぱいになるかもしれないけれど、現在ムカついている相手も、自分を、イライラさせたくて言ったり、やったりしてるわけではないので、、お互い様ということだ。

擦り合わせのコツとしては、沸き起こる感情を、ノートに書いてみて、第3者的に分析してみることだと思う。
それを眺めていると、Aさんらしき人が『もう、結構です。』と言葉に出していたり、メールだったり、ラインで書いてきていたり、そんな表情をしていたりしたりしたことを、はっ!と思い出す可能性がある。
自分の現在の状態とAさんは(ほぼ)一緒と考えると、なんとなく絞られてこないだろうか?

先の老舗デパート 2で書いたように、現在の自分と同じ状況や言葉でAさんがイライラしたわけではないことを踏まえ、擦り合わせを進めていただきたい。

そして、Aさんと自分が重なったら、、Aさんをそんな気持ちにさせてしまった原因(言葉?行動?状況?)をよくよく考えてみたらよいと思う。
自分のどの言葉が?行動が?態度が?Aさんをイライラさせてしまったのか?

ちなみに、、Aさんが誤解をしている可能性も多いにある。
ただ、、ここで大事なのは、Aさんをそんな気持ちにさせてしまったことは、誤解だし、仕方なかった。
ということではなく、
【誤解をさせてしまったのはなぜなのか??】
ということになる。
この誤解をさせてしまう言動、行動、態度を、自分は悪気なくやっている訳だし、気づいていなかった。ということなので、、、
大袈裟ではなく、永遠にやり続ける(周りをイライラさせ続ける)可能性もある。。。。

可能であれば、Aさんが、どこにカチンときたのか?詳細に聞ける相手ならば、聞いてみたい。
思ってもいないところだったりするかもしれない。

Aさんに、謝罪できるならば、それもよいし、謝罪できる状況でない場合、Aさんに発生させてしまった気持ちを、理解し、反省するだけでも大きな前進だ。

まずは、基本の擦り合わせが、ここまでとなる。

おさらいすると、現在、自分が『もう、結構です!!』
『あー気分が悪い!!』
という気持ちを、過去に自分が誰かに発生させてしまったことを自分自身で理解する。
擦り合わせができるかどうかは置いておいて、自己責任で考える。
それが、はじめの一歩。と言える。


次にレベルを上げて、、
現在、ムカついて仕方ない相手を過去の自分との擦り合わせに挑戦してみたい。

やり方としては、、
現在のムカつく相手の気持ちなどを、自由に思い付くかぎり想像してみる。
(何度もの繰り返しになるけれど、ムカつく相手なりに、考えがあり、そんな言動、行動に出ているというこ前提で、なぜそんな言動、行動になるのか?と考えながら、淡々と分析することがコツかもしれない。)

そこから考えると、、
【どうやら、出店は、結構?かなり?したいらしい。】
【他にも無料で出店してほしいという依頼もあるらしいという自慢?をしているところをみると、自分(会社や商品)の価値が高いということをアピールしたいらしい】
【リスクは避けたいらしい】
等が考えられる。

そして、ここから、
過去の自分の
【上記のような状態】がなかったを、
を、擦り合わせをしてみる。


つまり、ここで起こっているのは
過去の自分の発生感情=ムカつく相手の発生感情
ということになる。

考え方とすると、
ムカツク相手は、
【(確実な結果、効果がわからないから)自分側のリスクは避けたい、でも、出店は希望しているということ。】
【うちの価値は、世間一般でも認められてますからね?とのアピール】
ということを、言っているので、
それに近い自分の状態、状況が、なかったかを考えてみるとよいと思う。

例えば、擦り合わせの方法として
恋愛関係で
自分の方が
【付き合おう。の約束もないならば、体の関係には進めません。】
など、自分が、相手に言って、相手が気分を害したのかもしれないし、

仕事上で
逆の立場で同じようなことをしている可能性もある。

どんな状況かは、本当に様々なのでわからない。
だだし、
これが擦り合わせできると、、ムカついている相手が過去の自分自身なのだから、なぜそんな態度をとるのかが理解でき、瞬時に怒りも吹っ飛ぶ。
(上記のケースだと、自分を相手に認めてほしく、その上で求めてほしく(受け入れてほしく)、傷つく(失敗する)リスクを避けたかった。などが考えられる。)

なんとなく、心がザワザワしたりしないだろうか?

ちなみに、、現在のイライラしている自分の気持ちと、過去のAさんのイライラしている気持ちの擦り合わせは、比較的うまくいくかもしれないけれど、
現在ムカツク相手を、過去の自分と擦り合わせするのは、容易なことではない。
(許しがたい相手を自分と重ねるということになるので)

やってみるとわかるが、容易なことではないこと以前に、どう考えても自分とは重ならない。というようなことが起こるかもしれない。
私自身、全力で否定するところから始まったので、なんら不思議ではない。

ただ、、
イライラさせられる気持ちも、イライラさせてしまう気持ちも理解できた時、皆、一生懸命に生きている。お互いに良かれと思ってやったり言ったりしていることが、傷つけあって、誤解しあっていることに、気づけるかもしれない。

まずは、擦り合わせしやすいことからはじめてみるとよいと思う。

日々、反省することから、未来の展開が変わることを知ってもらいたくて、、カルマの法則の一部を紹介させていただいた。

老舗デパート 2

カルマの法則は基本的に
すべて自己責任。と考える。

つまりは自分の行いや言動(とカルマ)から現在の出来事が起こっているということであり、そこからさらに、現在の自分に発生している感情は、自分が誰かに発生させた(ことを理解していない)感情である。ということにも繋がる。

先の老舗デパートの話に、
イライラが収まらない自分の気持ちをしっかり復習したあと、相手側の文脈で復習すると面白いことが浮かび上がってくる。。と書いたけれど、
もしも、興味がある方には、(イライラした際などに)
まずは自分の気持ちを、ひとつひとつ丁寧にノートなどに書いてみる。という作業をお勧めする。

そうすると、、そのノートのひとつひとつを眺めていると、自分が誰かに言われたことのある言葉だったり、拒否をされたり、、突然相手が怒り始めた。連絡が取れなくなった。無視された等の状況を、はっ!と思い出したりする。
なぜ、相手がそんな態度だったのか?いきなり連絡が取れなくなったのか?怒り始めたのか?などが自分の中で繋がってくるかもしれない。
感情が大きく動くときほど、この擦り合わせは分かりやすい。

その後、相手側の文脈で復習するときに、復習時にあの時かもしれない、、という状況の自分側の気持ちと、現在、自分がイライラして収まらない相手の、気持ち、状況、環境などと、擦り合わせしてみるとよい。
そうすれば、イライラさせられている相手の気持ちも、(自分が体験したことのあるはずなのだから)理解できるはずで、、怒りなどどこかへ吹っ飛ぶ。

ここで重要なのは、本当に拳で殴ったから、自分も殴られる。ということではなく、
自分が拳で殴って、相手側に発生させた感情(酷すぎる。。)を、何らかの形で(酷すぎる。。)と自分に発生させられる。と考えるところであり、
この何らかの形は、言葉であったり、状況であったり、環境であったり、行動であったりするので、、ピンと来ない場合は、ひとつひとつ丁寧にノートに書いてみて眺めてみる。という作業をお勧めさせていただいた。


ちなみに、、先の老舗デパートの話でいうと、過去に?自分が誰かに、面子丸潰れのようなことをしてしまい、イライラさせてしまった結果、仕事上で、返ってきた。ということであり、、
この過去に誰かにイライラさせてしまった出来事は、
家族関係であったり、友人関係であったり、恋愛関係であったり、師弟関係であったり、仕事関係であったり、買い物をしに行った先のレジの相手だったり、つい最近揉めた駐車場の隣の人だったり、、、するので、はじめは、なかなか擦り合わせが難しい。

ただ、この擦り合わせが出来ると、まずは、、イライラしている相手が、いつかの自分と重なり、怒りも吹っ飛ぶ。→恥ずかしくてたまらなくなる。反省しきり。というよい方向への転換が可能になってくる。

一応、書いておくと、、擦り合わせをした際に
「こんな失礼なこと、私(俺)がするわけない」
「いくらなんでもあり得ません」
「これは大袈裟すぎるでしょ」
「そんな馬鹿な、、」
と信じ難い気持ちになる。

しかし、ここで簡単に説明するのは難しいが、相手と自分の前提(文脈)等が違うので、、そんな馬鹿な、、と思ってもあり得るということだ。

例えば、私と、誰かが、同じ厳しい言葉で注意を受けたとしても、傷つく度合いが違う。ということでもある。

(自分が悪気なく会話の途中で言った一言が相手の逆鱗に触れてしまい、、返ってきたときには、誰かが怒り狂いながら投げつけてくる言葉が、自分の逆鱗に触れることもあるし、、逆もしかりということ、、。)

老舗デパート

イライラが収まらない時がある。

そんな時は、まず、イライラした相手の言動、行動、状況などを冷静に、始まりからを総復習すると良いと思う。
(始まりから復習することが重要ポイント)
どんな言葉にカチンときたのか?
なぜ気分を害したのか?
イラッときた瞬間はどこだったか?

散々、復習したあとは、相手の文脈で(立場になって)、なぜあんな態度だっのか?
あんな言葉を喋ったのか?
あんな上から目線なのか?

などを考えてみると見えてくることがある。

例えば
自分が老舗デパートのテナント管理担当だとする。
当然テナントの契約先を探すことも大事な仕事のひとつだ。
そこで、以前から気になっていた会社に、「ぜひ、御社の力をお借りしたい。出店していただけたら、お客様にも大変喜ばれると思ってお願いをしに来た次第です。」と、出店のお願いをしに行ったところ、「役員会議として扱ってみる。」という返答で、
後日、「高いテナント料を支払ってまで出店するだけの価値を感じない。」と断られたとする。

まぁ、仕方ない。諦めて他を探すしかない。

そうこうしていると、その会社の企画担当から「もう一度、出店について、取締役が直接話を聞いてみたいと言っている。」
と連絡があった。
もちろん、貴重なチャンスをいただいたことに感謝して足を運ぶ。

そうすると、冒頭から
「高いテナント料を支払って、どれほどの効果があるのかもわからないものに、お金はかけられない。」
「うちは、元々、人気も認知度も高いので、わざわざ、デパートのテナントに入り、宣伝する必要はない。」
と、テナント料が高すぎる。という話を長々としはじめたとする。
こちらとしてはお願いをする側で、間違いなく集客力も見込めるため、
「テナント料については、もちろんできるだけのことはさせていただきますが、なにぶん限界もありますので、、」
など、返答していると、
続いて、
「出店したくないと言っているわけではないのですよ?」
「正直、うちクラスになると、無料で出店の依頼を受けることもある。」
と言いはじめた。

当然、こちらとしては、出店して貰えたらありがたいけれど、テナント料を支払うだけの価値を感じない。と断られたらそれで諦める。
それを、もう一度話を聞いてみたい。と期待をさせておいて、足を運んだら、テナント料は支払えないけれど、出店したくないわけではない。実はうちクラスのお店だと、出店してほしいという声は、後をたたないんですよ?
無料でなら、出店構いませんよ?
と言われても、
「いや、もう結構です。」
という気分にならないだろうか?



さて、ここから、復習となる。
私(がこの立場ならとして考えてみる)としては一番始めに断られた際は納得して受け入れた。
ここでは何の気分の悪さも発生してない。
あるとしたら、残念だった。ということくらいか、、。
それほど執着していたわけではない。ということも理由として挙げられる。
次に再度、直接話を聞きたいと声をかけてもらったときは、期待をした。
ただし、話を聞いてもらって再度、断られたとしてもそれはそれで無駄足だったとは思わない。

ではなぜ、「もう結構です。」という気分になったのか?

私は老舗デパートのテナントへの出店のお願いをしに相手側の会社に足を運んだのだ。

私がもしも、空き地の家主で、そこで食のイベントなどを度々開催し、テナント料で商売が成り立っているのであれば、お客さんを多く呼べる可能性があればあるほど、出店したいという先も見込めるので、人気店には、無料で出店をしてもらうというのも、うまい手だとおもう。
*しかしながら、こちら側からの依頼ならともかく、相手側から無料なら出店してあげてもいい。と言われたら、断る可能性もある。

これらから考えてみて、
お願いする立場とはいえ、老舗デパートという、ブランドの面子を丸潰しにされて、「もう、結構です」となったと思う。

なんなら、
「お願いされてもお断りです!!」
くらいの気分の悪さかもしれない。


ここらで、一旦自分の気持ちは置いておいて、相手側の文脈で考えてみたいと思う。

なぜ、1度断ってきたのに、再度、話を聞いてみたいと向こうから声をかけてきたのか?

なぜ、出店したくないわけではない。と繰り返したのか?

他にも無料で出店してください。と多数声をかけられるのなら、そこに出店すればよい話なのに、なぜ、わざわざ老舗デパートの自分を選んで、テナント料を無料にしろと、無茶な提案をしてきたのか?



じっくり考えれば、、なかなか面白いことが浮かび上がってくる。
そして、怒りも吹っ飛ぶかもしれない。。。。

追記
もちろん、老舗デパートへの出店のお願いの際には
「御社の力をお貸りしたい。御社に出店していただくことで、お客様にも大変喜ばれると思ってお願いをしに来た次第です。」
など、あくまで、していただけたら本当にありがたいと思っています。という姿勢を貫く必要がある。
万が一にも、「うちのデパートに入れば、売り上げも格段にUPしますよ。それだけの価値はありますよ。」などで営業に行った場合は、復習の時点で展開が違ってくることを追記しておく。

不戦勝 5

自分が自信のあること、得意なことと言えば、
(意識していないかもしれないけれど)
周りからも認められ、世間的にも認められている場合もあれば、周りからの評価や、世間的な評価はそれほどでもないこともある。

しかし、ここで気を付けなければいけないのは、周りからの評価など関係なく、本人が自信がある、得意と思っているということだ(と思う。)

自分の得意分野を、自分が認める人に褒められるのと、そうでない場合がある。

例えば、またまた、妄想に突入し
自分がハリウッドの大女優だと仮定する。

お洒落で世間的にも有名で、自分もセンスがよいと認めているライバル女優に、自分が自信を持って選んだドレスを
『そのドレス素敵ですね』
と褒められると、ちょっと嬉しい。
これは、新人女優に同じ台詞を言われても嫌な気はしない。

次に、ライバル女優に
『そのドレスを着こなすセンスがさすがですね。』
と言われたら、ちょっと嬉しい。

相手が新入女優なら、どうだろう?
(あなたに何が分かるのですか?)
と思うかもしれない。

もしかしたら、その新人女優は、いずれ女優からデザイナーに転身して、そのブランドが世界中で人気爆発するくらいの才能を持ち合わせてるかもしれない。

ただし、現時点では有名なハリウッド大女優の自分からすると、

『自分と新人女優の差は天と地ほどもある。』

という認識なので、気分の良いものではなかったというところに注目してほしい。

つまり、、新人女優もおそらく自分のセンスに自信があり、大女優に向けて『さすがですね』と賞賛したつもりが、大女優からしたら、自分との様々な格の違いをちゃんと理解していない(ように感じた)新人女優に、カチンときた。(気分を悪くした)という話だ。

誰かの自信のある部分、得意分野を話題に出すときは、繊細に言葉を選ぶ必要がある。

これは、とても難しい。
事実がどうであれ、相手側の認識の違いで、大きな誤解を生んでしまうことが多々予想される。


ただし、もしも、新人女優が自分の傲慢さに気づけたならば、選ぶ言葉も全く変わってくる。
(大女優を気分悪くさせずに、素敵ですね。と相手に伝えることができるようになるかもしれない。)


ちなみに、(繊細に言葉を選び始めた。という前提で)
本当に新人女優に才能があり、デザイナーに転身した後、周りからも可愛がってもらえたり、助けてもらいながら、じわじわ人気が高まり、世間的にも認められたブランドを確立したとき、
いくらハリウッドの大女優の自分といえども、そのブランドのドレスをアカデミー賞で着用するため、リクエストしたとしてもなかなか気軽にOKはしてもらえない。

相手は無名の新人女優ではなく、今や、有名な人気デザイナーなのだから、リクエストは他にもいっぱいある。選択はあちらの自由だ。

大女優の自分は気づく。
『そのドレスを着こなすセンスがさすがですね。』
と気分の悪い言葉を自分に投げたあの新人女優が着ていたあの日のドレスが、
並大抵のセンスでは着こなせないドレスであったことに。。。

いつかの自分も伝説の大女優に相手もされない新人女優だったことに。。。

傲慢な自分に気づき、まずは反省することができたら、エメラルドの原石をみつけることができる。


『この(ドレス)のおかげで、私は大女優でいられる。』

という台詞を使えてこそ、いつまでも第一線で活躍できるかもしれない。。。

不戦勝 4

話をあの女優さんとエメラルドに戻す。

あの女優さんは、世界的にも知名度が高く、実力もあるのか?様々な映画に出演していながら、慈善事業にも力を入れているので、映画界に関係ないところでも人気が高く、さらに、(男前で有名な)ハリウッド俳優の奥様だった。

そこが重要で、『あの』女優さんが、わざわざ身に付けている。というところで、耳元で揺れていたエメラルドの価値を皆が認めたのだと思っている。

新人の女優さんが大きなエメラルドをユラユラさせて登場しても、いまいち説得力がない。
(今後は分からないけれど、知名度や地位はまだまだということ。)
*新鮮ですねー。という評価はもらえるかもしれない。

そして、あのエメラルド自体が
『あれがエメラルドなんですね。』
『あの石は何!?』
『さすがエメラルド』
と、見る人に納得してもらえるだけの石だったことも重要だった。


ちなみに、、どんなに、素晴らしい石だったとしても、
価値を知らない人からすれば、値段などわからない。

あの女優さんが身に付けたエメラルドだからこそ、価値が非常に高く、高価なものだと認識されるのであって、、石の価値などさっぱりわからないおじさんが、万が一道端で全く同じエメラルドを拾ったとしても、綺麗だけれど(こんなところに高価な石が落ちているわけがないので)大したことはないだろう、、と思って、拾うことさえしないかもしれない。

しかし、もしも、自分が、宝石商の主人だったとして、どこかの国の路面で、鍵もかかってなく、薄汚れた布の上にポンとそのまま石が置かれて、売られているエメラルド(にも見えない?石)を見つけたときには、仰天してしまうだろう。

そして、お店に持ち帰り、ピカピカに磨き、照明も考慮しながら、鍵がかかったガラスケースの中に大事に飾ると思う。

その時に、そのエメラルドは、高価で希少な石として皆に認識される。

それは、自分が宝石商の主人で、石の目利きに自信がある。目利きができるからということにも繋がる。

エメラルドの原石を見つけるには、、、
まずは、自分の自信のあることは何か?
得意なことは何か?
などから、考えてみるとよいかもしれない。