mahoutukaikunのブログ

対話、コミュニケーション、思考について研究中のみかんです。研究のきっかけとなったカルマの法則やカルマタロットの紹介もさせていただいています。 何気ないある日だったり、感じたことだったりを、気ままに更新できたらと思っています。 日常の呟きの中で、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

不戦勝 5

自分が自信のあること、得意なことと言えば、
(意識していないかもしれないけれど)
周りからも認められ、世間的にも認められている場合もあれば、周りからの評価や、世間的な評価はそれほどでもないこともある。

しかし、ここで気を付けなければいけないのは、周りからの評価など関係なく、本人が自信がある、得意と思っているということだ(と思う。)

自分の得意分野を、自分が認める人に褒められるのと、そうでない場合がある。

例えば、またまた、妄想に突入し
自分がハリウッドの大女優だと仮定する。

お洒落で世間的にも有名で、自分もセンスがよいと認めているライバル女優に、自分が自信を持って選んだドレスを
『そのドレス素敵ですね』
と褒められると、ちょっと嬉しい。
これは、新人女優に同じ台詞を言われても嫌な気はしない。

次に、ライバル女優に
『そのドレスを着こなすセンスがさすがですね。』
と言われたら、ちょっと嬉しい。

相手が新入女優なら、どうだろう?
(あなたに何が分かるのですか?)
と思うかもしれない。

もしかしたら、その新人女優は、いずれ女優からデザイナーに転身して、そのブランドが世界中で人気爆発するくらいの才能を持ち合わせてるかもしれない。

ただし、現時点では有名なハリウッド大女優の自分からすると、

『自分と新人女優の差は天と地ほどもある。』

という認識なので、気分の良いものではなかったというところに注目してほしい。

つまり、、新人女優もおそらく自分のセンスに自信があり、大女優に向けて『さすがですね』と賞賛したつもりが、大女優からしたら、自分との様々な格の違いをちゃんと理解していない(ように感じた)新人女優に、カチンときた。(気分を悪くした)という話だ。

誰かの自信のある部分、得意分野を話題に出すときは、繊細に言葉を選ぶ必要がある。

これは、とても難しい。
事実がどうであれ、相手側の認識の違いで、大きな誤解を生んでしまうことが多々予想される。


ただし、もしも、新人女優が自分の傲慢さに気づけたならば、選ぶ言葉も全く変わってくる。
(大女優を気分悪くさせずに、素敵ですね。と相手に伝えることができるようになるかもしれない。)


ちなみに、(繊細に言葉を選び始めた。という前提で)
本当に新人女優に才能があり、デザイナーに転身した後、周りからも可愛がってもらえたり、助けてもらいながら、じわじわ人気が高まり、世間的にも認められたブランドを確立したとき、
いくらハリウッドの大女優の自分といえども、そのブランドのドレスをアカデミー賞で着用するため、リクエストしたとしてもなかなか気軽にOKはしてもらえない。

相手は無名の新人女優ではなく、今や、有名な人気デザイナーなのだから、リクエストは他にもいっぱいある。選択はあちらの自由だ。

大女優の自分は気づく。
『そのドレスを着こなすセンスがさすがですね。』
と気分の悪い言葉を自分に投げたあの新人女優が着ていたあの日のドレスが、
並大抵のセンスでは着こなせないドレスであったことに。。。

いつかの自分も伝説の大女優に相手もされない新人女優だったことに。。。

傲慢な自分に気づき、まずは反省することができたら、エメラルドの原石をみつけることができる。


『この(ドレス)のおかげで、私は大女優でいられる。』

という台詞を使えてこそ、いつまでも第一線で活躍できるかもしれない。。。