mahoutukaikunのブログ

対話、コミュニケーション、思考について研究中のみかんです。研究のきっかけとなったカルマの法則やカルマタロットの紹介もさせていただいています。 何気ないある日だったり、感じたことだったりを、気ままに更新できたらと思っています。 日常の呟きの中で、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

答えは身体に聞いてみる?

つい最近、南極物語 を観る機会がありました。
(高倉健さん主演の、日本映画で、南極観測隊の苦難とそり犬たちの悲劇を描いている物語です。)

物語を簡単に説明すると、
文部省の南極地域観測隊第1次越冬隊が、南極大陸へ赴き、1年以上に渡る南極生活を送り、第2次越冬隊と引継ぎ交代する際に長期にわたる悪天候の為に南極への上陸・越冬断念。その撤退の過程で第一次越冬隊の樺太犬15頭を、無人昭和基地に置き去りにせざるを得なくなってしまい、極寒の地に餌もなく残された15頭の犬の運命は。。。
というようなものになります。

有名な映画なのでご存じな方もいらっしゃると思いますが、今回は物語そのものではなく、
この物語に登場する 樺太犬 という聞き慣れない犬たちについて書きたいと思っています。

この樺太犬、、
まず、私が度肝を抜かれたのが、3人の人間を乗せた荷台?をガンガンに引っ張っている犬達の勇ましい姿でした。
また、昼間それだけ働いているのに、夜にはマイナス45度!の野外に繋がれたまま寝ている姿です。
猛吹雪?に見舞われていて、犬たちは、雪で真っ白に覆われた姿で寝ているのです。
(こんな環境の中で眠ったらそのまま、、、、と思わずにはいられませんでした。しかし、朝、起きて、自分に積もった雪をブルブルふるって落とし、元気いっぱいに朝ご飯を食べている姿がそのあと映っていました。)


信じられない気持ちで、樺太犬というワードをネット検索してみると、
この南極物語は実話に基づいていて、以前北海道には2000頭ほどの樺太犬が生息していたそうですが、この昭和基地に観測隊と同行するために、犬ぞりに適している(厳しい環境に耐えうることが可能である)と判断されて、訓練を受けるために選抜された樺太犬は、たった22頭。
そしてその中でも精鋭中の精鋭が南極物語に登場する樺太犬15頭だということでした。

ちなみに、樺太犬はマイナス40度を越える環境でも十分に雪上で生活することはできるのですが、10度を越えると、体力の消耗が激しく、冷房が必要。
足腰が強く、体力もあり、樺太犬1頭で30キロから40キロの荷物を運べる上に、小回りも効く。
性格は、従順で融和性があり、
忍耐強くて勇敢。忠実。
粗食にも耐えうる。
また、優れた方位感覚や帰家性をもっている。
そうです。



物語の中で、
ホワイトアウト(雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象。)
になってしまい、
人間3人は紫外線で目もやられしまい、目的地ボツンヌーテンから昭和基地への帰り道、遭難状態になってしまう。という場面がありました。

3人のうちの一人が
「南極育ちのタロとジロを離して、基地に助けを呼びに行ってもらいましょう。」
と提案し、
もう一人の隊員も「タロとジロは南極育ちです。タロとジロが道に迷うようなら、どのみち私達助かりませんよ。」
と、背中を押して、タロとジロに命を預けることにする。
のような流れです。


タロとジロは鎖を離してもらい、視界一面真っ白(空も陸も海も360度真っ白で、もはや、上も下も曖昧な状態)
な中、走り始めます。

ちなみに2頭がしっかりと昭和基地に戻り、救命部隊を連れて戻ってきて、危機一髪命拾い。という展開でしたが、

なぜ、タロとジロは、ホワイトアウトの危険な状況を突破して、昭和基地に帰りつき、さらに皆が待つ場所まで道案内ができたのでしょうか?

もしも、、
タロとジロが、喋れたとしても、
道に迷った3人に
「どっちに向かえばよいと思う?」
と聞かれたところで、
「うーん?多分こっちのような気もするけど、どうかなー?」
くらいの曖昧な答えしか返せないのではないかと思うのです。

つまり、タロとジロは、頭で答えを理解、認識しているわけではなく、野生、直感(身体が反応する方)に従って動くことが、正しいと知っていたのではないでしょうか。




もしも、あなたが問題にぶつかり、自分の立ち位置さえも曖昧で、やみくもに動くことが危険につながるかもしれず(答えが分からず)動きたくても動けない状態で、立ち往生するしかない状況に陥った時には、、


まずは一歩、自分の身体の進みたい方向へ踏み込んでみることをおすすめします。

小指だけが動くようならば小指の動きたい方へ、右足が動きたいならば右足の動きたい方へ、目が動きたいならば目線をそっちの方向へ、、、、。

一手を動かしたら、次の一手を。その一手が続くようならそのまままた次の一手を。

そして、なぜこんな動きをしているのか?自分自身で分からなくてもそのまま続けてみることをおすすめします。


身体の声に従って動き続けた方向にはあなたが求めていた答え(もしくはヒント)が見つかるかもしれません。


「頭ではなく身体に聞いてみる。」


もしよろしければ、お試しください。