mahoutukaikunのブログ

対話、コミュニケーション、思考について研究中のみかんです。研究のきっかけとなったカルマの法則やカルマタロットの紹介もさせていただいています。 何気ないある日だったり、感じたことだったりを、気ままに更新できたらと思っています。 日常の呟きの中で、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

やる気スイッチ

前回の続きで
心に突き刺さる言葉について、、

本日は違う視点から話を展開させていただきます。




私は、小さい頃から、
「やればできるのに、なぜはじめからやらないのか?」
とよく言われていました。


つい最近まで、
「やればできるのに、やらない自分」
について、なんの疑問も持っていなかったのですが、


どうやら私は、
「やればできるのにやらない。」
ではなく、

「やらなくても大丈夫な状態なら、できない。」
つまり、、、
「通常はできない。」(したくない。)
だったことに気づいたのです。

 
この「通常はできない。したくない。」というのは、

★やってもやらなくても、それほど自分に影響がない。(自己肯定感に影響がそれほどない)
★自分にとって重要度が高くない。
★やらないこと(できないこと)がそれほどカッコ悪いと感じない。
★やってみてできないより、はじめからやらないほうがカッコ悪くない。
★努力するだけの価値を感じない
★リスクが高い

これらの理由から
やる気がどうしても起こらない状態だったのではないかと思うのです。


これが、反転して、
できないことが自分にとって大きく影響したり、重要度が高いものに変化したとき、

自分の価値が下がることを回避するため、なにがなんでもやる方向に
↓↓
「やる気スイッチが入る。」
ということが起こっていたのだと思います。




では、例えば、私が
やる気が起きなかったことに対して、

【やる気スイッチが入る】タイミングとはいつだったのでしょうか?


おそらく、そこには、
挑戦の先に、カッコいい自分の姿を妄想するイベントの発生が関係していたのではないかと思うのです。



もしかしたら、それは、
応援してくれる存在ができたことにより、期待に応えたいと思った。
かもしれないし、
できないことは大した問題ではなかったが、バカにされたことで名誉挽回のため解決する必要がでてきた。
かもしれないし、
四方八方塞がり状態の厳しい状況に、一筋の希望が見えた。
かもしれないし、
過去に傷つけられた自尊心を回復できるまたとないチャンスが巡ってきた。
かもしれないし、
環境がとにかく不快で一刻も早くこの環境を抜け出したい。やらなければ生命の危機。


等、上記のような様々な理由からだったのかもしれません。





さて、、、この やる気スイッチにつながるイベント。
タイミングよく発生してくれたら、物事がすいすい捗り嬉しい限りなのですが、もちろん、そんなにうまい具合にはいきません。

では、挑戦することにいまいち乗り気じゃないことや、躊躇していることは、
運よくイベントが発生するのを待つか?もしくは、諦めるしかないのか?というとそんなことはありません。


イベント発生と同じ原理を使って 対話で(言葉で) カッコいい自分の姿の妄想へ導くことができるかもしれないのです。
(細かく言うと、環境の設定も考慮する必要があります。)








ここで、話は、前回の
  「俺はF1ドライバーだ。
     お前は何者だ?
       さあ、レースを始めようぜ。」

                        に戻ります。



今日はリスクが高いのでやめるべきだと訴えていたドライバーB。

選択肢は2つだったわけですが
「俺はF1ドライバーだ。お前は何者だ?」と言われてしまっては、自分がドライバーAよりも格下になりたくないなら、走ることで証明するしかありません。
走ることが「俺もF1ドライバーだ。」の答えになるからです。
ドライバーBが実力者ならば余計に「やっぱり今日はやめとこう。」的な返答など、到底カッコ悪くてできなかったことでしょう。
もちろん、他のドライバーにも同じことが言えます。

また、審議をしていた関係者も、F1レースに関わっていることへの誇りが高ければ高いほど「決行しよう」と応えずにはいられなかったのだと思います。

つまり、ドライバーAの言葉は、やる気だった人も、躊躇していた人も、中止を希望していた人も、、、
それぞれがバラバラの方向へ向いていた会場で「カッコいい自分でいるためのそれぞれの妄想」を使って、すべての人を同じ方向へ向かせてしまうほどの威力があったと言えるのではないでしょうか。





個人的な話になりますが、私は、上記のたった一言で、熱い戦いを見守る観客の一人として、映画の中に勝手に参加して、やるしかないでしょう!!!と妄想スイッチが入りました。

出演している当事者でもないのに、この言葉を聞いた瞬間、映画の中の世界に引っ張り込まれ、観客の一人として勝手に熱くなったということになります。

なんだったら、その瞬間、その言葉を話しているドライバーAに妄想して成りきっていた可能性さえあります。



つまり、、
ドライバーAの言葉(とF1カーのエンジン音の効果も含め)は、私にとって、妄想の世界へ導く要素がふんだんに含まれていたのだと思います。


ちなみに、私は、特別F1に思い入れがあるわけではなく、車にも詳しくありません。
そんな私がこの映画の後、F1の日本グランプリについてや、チケットの取り方などを調べたりしました。
思った通り、チケットはなかなかのお値段でしたが「行く価値あるかも!」と思わすほど、ドライバーAの言葉は、私を(好き勝手な)妄想に導き、F1に興味を向け、さらに(お金の発生の方向へ向けて)実行に移させるには十分だったことが自身で証明済です。




上記より、やる気が起きない時はもとより、恋愛や、営業に至るまで、自分が進みたい方向へ、
カッコいい姿をリアルに描ける(好き勝手な)妄想へと、自分とそして周りまでも巻き込んで導く言葉を話すことができたら、その方向へ進むことが可能かもしれませんよ?
という感覚をお伝えできたら嬉しく思います。




ただし、心に突き刺さり、揺れ動かし、突き動かす言葉が、
私とあなたは同じじゃないかもしれない。という重要ポイントがあります。

同じイベントが発生してもやる気が起きるかどうかに個人差があるように、
同じ言葉でも、応えることがカッコいいと思えるかどうかは個人差があるからです。


事実、ドライバーAの言葉に心を動かされなかった方もいらっしゃることでしょう。




それでは、自分や誰かのやる気スイッチ(妄想スイッチ)はどう探せばいいのでしょうか?

これについては、次回、書いてみたいと思っています。



本日は以上です。