mahoutukaikunのブログ

対話、コミュニケーション、思考について研究中のみかんです。研究のきっかけとなったカルマの法則やカルマタロットの紹介もさせていただいています。 何気ないある日だったり、感じたことだったりを、気ままに更新できたらと思っています。 日常の呟きの中で、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

最後尾スタート

今回、高校時代の部活の思い出?
「走り込み」について、書いてみたいと思っています。
(以前、ゴールという題名の回で書いた内容の続き?となります。)


練習のひとつ、走り込みの中でグラウンドインターバルといって、制限時間内にグラウンド一周を走り、一周を終えた後は、何十秒かほどの休憩(次のスタートまでの準備時間)を挟み、また、次のグラウンド一周にむけてスタートする。。が繰り返されるメニューがありました。(外周インターバルになると、外周を何度も走る。に変わります。)

決められた制限時間内にゴールまで3回戻ってこれればクリアになり、時間制限より遅いと3回クリアになるまで走り続けることになる。というものなのですが、私達1年生は、スタートラインに最後尾のみ並ぶことが許されていました。

どの程度の制限時間だったかというと、最前列の先輩方がクリアできるのがやっと。と言えば、ご理解いただけるでしょうか、、。(先輩方は、俊足揃いでした。)
私達最後尾の1年生は、先輩がクリアしていくのをひたすら耐えつつ、15周近く走り続けることが常だったため、「インターバル」というメニューを告げる監督の声を聞いただけで、強烈な恐怖感と吐き気に襲われていたことを覚えています。。

しかし、考えようによっては、1年間耐え忍べば、学年が上がると同時に少なくとも列は確実に前列に近づくので、走る周数も少なくなっていくのです。


さて、、
3年生の先輩が引退し、自分が2年生にあがり、新入生が入部してきました。

「グラウンドでインターバル!」の監督の声で、スタートラインに一斉に並びます。
私達2年生は、3年生の後ろに当たり前に並びました。

そうすると、その春からチームに加わった新コーチから、

「おいっ!2年は、前列を1年と代わってやれ!」
「1番弱いのんを、最後尾に並ばずやつがおるか!!」
と、いう指示が飛んできたのです。。


それなら3年生は?ということになるのですが、
新入生に、どれほどのスピードかを体験さすため3年生が最前列。
1年生を挟んで、最後2年生の順に並べという指示で、

結局のところ、、2年生にあがっても、またもや最後尾からのスタートが決定づけられたのです。


ついでですが、3年生に上がったときはどうだったか?というと
最前列から、2年、1年、最後尾に3年やー!
とのコーチの一声で、

なんのことはない、、私達学年は、前列からの景色を見ることなく、3年間、しっかりと最後尾を守り続けたのでした。




当時私が
2年は最後尾に並ばんかっ!!との新コーチの指示を受けて、
最後尾に下がりながらの頭の中は、 

おかしい!や、理不尽!

などはなく、

15周を走りきる。
その事実のみしかありませんでした。

なぜなら、、初めてこのインターバルを予備知識なく、新入生早々15周以上走った時のことを思えば、なんら大したことではなかったからです。


このインターバルは、練習メニューの中でも過酷さを極めていたため、あまりのキツさと周りの目からのカッコ悪さに耐えられず、ついていけずに退部する新入生が続出でした。

そんな中、なぜ、初心者マークの私が生き残れたのか?なのですが、ずば抜けた体力があったとかではなく、、ただ単に、自分の状態さえ(おそらく走りながら気絶状態?)もはや分からないレベルに達していたから。だと、思っています。
つまり、限界を超えていて、自分自身のことを判断できる状態になかったからです。



しかし、ここでちょっと別の角度からこのスタートラインの順番について考えてみたいのですが、

はじめは、名前を聞いただけでこれから起こることへの恐怖でいっぱいになりながら走り続けたこのインターバル。
入部して、半年も走り続けたら周りを観察できるくらいにはなってきます。

そして、一年後には「インターバル」と、聞いても、もはや何も感じません。

どんなに嫌だろうが、恐怖を感じようが、しんどいものはしんどいし、なにかが変わるわけでもないので、
目の前のことをやるだけ。

ただ、その事実だけが残った感じと言えばお分かりいただけるでしょうか。

そして、この域に達したことで、2年生になり、またしても最後尾スタートと言われたところで、
大したことではない。。
と、思えるようになったのだと思っています。
(ちなみに、私達2年が新コーチの指示で最後尾に下がったと同時に、前列に上がれた新入生にとっては、たった1、2列でも大したことだったと思います。)



私の場合はデビュー早々、最後尾からのヘロヘロスタートでした。

しかし、常に3周でクリアにできていたインターバルが、いつかは、15周走る順番が廻ってくる恐怖も大変なものだとも思うのです。




上の周回数を、しんどさ?とするとして、、
学校や、会社や、家庭や、友人関係や、恋愛関係や、、、
通常の世界でもよくある話ではないでしょうか。

(例えば、
新入社員時代、はじめは余裕をもって仕事をさせてくれるか。
それとも、新入社員時代早々に新規の営業ノルマが先輩方よりきついか?(先輩方は管理の仕事もあるため。)
等)



さて
悩ましいのですが、、


いつの時点かで、
どちらにしろ、最後尾スタートを経験しないといけないとしたら、、、?




選択権など、通常はありませんが、
選べるとするならば、、
あなたならどの列からスタートしたいですか?



追伸
選べる選択権があるということは、その分野に関してはあなたは最後尾からのスタートを大したことではない。と、思える人なのかもしれません。